夢と呼ばれる裏世界

日記を中心に創作小説や雑記を公開出来ればなぁと思ってます

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償うべき罪


※都合によりSSで書く事になりました





式守邸を出たヒトシと沙耶は、そのまま真直ぐ帰路へと向かう。

「……」

その間、2人は終始無言だった。
途中、沙耶は何度か言葉を出そうとしたが、結局出せず、ただヒトシの後ろを着いて行く。


暫くして家に到着し、2人はそのままリビングへ向かう。
その後、ヒトシの姿が戦いから日常を送る姿に変わる。 

「ふぅ……やっと一息付けるな」

それだけ言うと、沙耶の方に向き直る。

「…言いたい事があるんだろ?」
「……はい」

再び真剣な表情になったヒトシを前に、沙耶は頷く。
そして、ゆっくりと口を開き始めた。

「これで……これで、良いのですか?」
「……これで良いって言うのは?」  
「このままでは……私は、罪を償う自信が、ありません……それでも……良い、のです…か?」

沙耶の声が震えていた。
それは自分に恐れがあったから。
今、沙耶がこの場にいる事は本人にとっても望んでいた事。
だからこそ、本気で償う事が出来るのか不安だった。
舞い上がってしまい、本当の目的を忘れてしまうのではないか、と……

「……正直、俺もそれを意識してられないかもしれない」
「えっ……?」

ヒトシの以外な答えに思わず驚く沙耶。

「確かに、許せないって気持ちは本当だ………だけど、建前も入ってる形になるな……」

そう言い、ヒトシは目を閉じる。
ほんの僅かな時間だったが、何故か長く感じられた。
そして、目が開き……… 

「許せないと同時に……傍にいてほしいって思ってるんだ」
「っ!」

ヒトシの答えに沙耶は戸惑う。
聞き間違えたんじゃないかと思う程に。

「気が付いたら、沙耶が好きになってたんだ……だから傍にいてほしい」
「………どう…して…っ」

沙耶は体を震わせていた。
信じられなかった。
あれだけヒトシを騙し続けて、そして裏切ったにも関わらず、それでも好きだと言ったヒトシが信じられなかった。

「……俺だって解らない、だけど仕方ないだろ…好きになっちまったんだから」
「…本、当に……良いの、です……か……私、は……わたく…し……は……っ」

沙耶は今、最後の1歩を踏み出せないでいた。
あと1歩進みたい、自分の想いを伝えたい。
だが、ヒトシへの罪悪感がその最後の1歩を止めてしまっている。

「……俺が良いって言ってるんだ」

そう言うと、ヒトシは前に出て沙耶を抱き寄せた。

「!!」

突然抱きしめられて沙耶は思わず驚く。
だが、それで沙耶の中で何かが弾けた。

「ヒトシ様…………ヒトシ様……っ!」

沙耶はヒトシの背中に手を回し、大粒の涙を流していた。

「償います……ヒトシ様への……罪、必ず…償います………ですから……ヒトシ様の…傍に、いさせて……下さい……っ!!」

ヒトシの腕の中で、沙耶は自分の思いを伝え、そのまま静かに涙を流していた。
その間、ヒトシは何も言わず、ただ沙耶を抱きしめ続けていた。



そしてどれ位の時間が経ったか、沙耶は落ち着きを取り戻す。

「……ヒトシ様」
「ん?」
「その……ご迷惑でなければ……もう少しだけ、このままでいても……いい、ですか?」

直接顔が見れないのか、沙耶は頬を染めて俯く。

「あぁ、構わない」

そう言い、ヒトシはそっと沙耶の髪を撫でる。

「………」

沙耶はくすぐったそうに眼を細める。

「それから……誕生日、おめでとう」
「!!」

意外な言葉を受けて、沙耶は思わず顔を上げてヒトシを見る。

「知って…いたのですか?」
「少し前に、教えてもらった……だけど、プレゼントが用意出来なかった……すまない」

ヒトシの顔が沈む。
髪に隠れてどんな目をしているか解らなかったが、悲しみに満ちている事は解った。

「……プレゼントなら、既に頂いてます」
「えっ?」

その言葉に、思わず沙耶を見るヒトシ。

「ヒトシ様の隣にいられる居場所……それが、私にとってこれ以上ない…プレゼントです」
「……全く」

ヒトシは小さな溜息をつくと、沙耶を抱きしめている腕に少し力を込める。

「ヒトシ様……」

沙耶もヒトシの背中に回してる腕に力が籠る。

「今まで……本当に……申し訳、ありませんでした」
「……そう思ってるなら、今までの罪……ちゃんと償えよ」
「はい……はい…っ!」

ヒトシの腕の中で、沙耶は体を震わせる。
今までの罪に対して、そして……今の想いに対して。

「……ヒトシ様」
「ん?」

沙耶は顔を上げ、涙で滲んだままの瞳でヒトシを見つめる。
そして……自分の、精一杯の想いを伝える


沙耶8 

「愛して……ます」



雑記『避けられない定 編』・END




あとがきかもしれない懺悔



スイマセン、暴走した結果こうなりました




と言う訳で、かなり前から考えがあったこの雑記、何とか書き終える事が出来ました
本当はもっと色々やりたい事があったけど………色んなトラブルの都合上、カットした……筈なのに、気が付けば予定上に長くなってしまった(ーー;)

ま、まぁ……取り敢えず出来たので、勝手によしとする事にします(いいのかソレで
後は……今後どうするか、だな(マタ何かやるのか


と言うか……今やります(オイ

↑の後の展開を書きたくなったのでここで書きます。
再び暴走すると思うので読みたい人だけ読んでください、気分が乗らないなら戻って構いません。












「ふぅ……」

2人だけの誕生日パーティを終えたヒトシは風呂を終えて、部屋に戻りベッドに転がる
正直、これで良いのかと思っていた
既に死んでいる自分が、このまま生きて行けるのか解らないまま、沙耶を愛して良かったのかと
ただ、同時に落ち着いてもいた
抱えていた想いを伝える事が出来た
そして、その想いを沙耶は受け入れてくれた……本当に嬉しかった
そんな複雑な思いが混ざり合い、ヒトシはそのまま天井を眺めていた………


『コンコン』


どの位の時間が経ったか、ドアを叩く音がしてヒトシの意識が戻る。
と言っても、ドアを叩くのは1人しかいない。

「沙耶?」
『あ、あの……入っても、良いですか?』

やや落ち着かない声であった。

「ああ、いいぞ」

その言葉の後、ゆっくりどドアが開く………




「し、失礼致します……」

その姿に、ヒトシは言葉を失っていた
寝る時に着るのであろう姿
そして耳まで真っ赤に染まっている沙耶の顔

「……ど、どうしたんだ?」

何とか平常心を取り戻そうとするヒトシ

「夜分遅くに、申し訳ありません……あの……その……」

真っ赤に染まった顔を俯かせ、何かを言おうとしているが中々言葉が出せないでいた

「そ、その……ヒ、ヒトシ様がご迷惑で、なければ……あの………い、いっ……っ……」

それ以上の言葉が言えなくて、沙耶は縮こまってしまう
だが、沙耶の両手に枕がある事に気付く。

「……」

ヒトシは枕を見て、沙耶が何を言おうとしたか気付く

(……ま、仕方ないか)

そして覚悟を決める

「沙耶」
「!」

突然呼ばれて沙耶はビクッと反応する。

「ほら、こっち来な」

ヒトシはそう言って手を伸ばす

「………」

沙耶は戸惑いながらも恐る恐る手を伸ばす
そして、ヒトシの手に触れる

「!!!」

すると、ヒトシは沙耶の手を掴み、そのまま沙耶を引き寄せる
突然の行動に思わず体制を崩す沙耶だったが、ヒトシがしっかりと抱き止めた
そして、そのままベッドに横たわる

「ヒ、ヒトシ……様?」
「こう言う事じゃ無かったのか?」
「い、いえ……その……そう、です……」

戸惑いを隠せない沙耶だったが、ヒトシの腕の中にいるからか、次第に落ち着いて来た

(……あたたかい)

ヒトシの腕の中で、胸の鼓動を聞きながら、沙耶の瞳がゆっくりと閉じて行く

「沙耶?」
「…………………」

気が付けば、沙耶の規則正しい寝息が聞こえる

(もう寝たのかよっ!?)

思わず声が出そうになったヒトシ

(全く……仕方ないか)

少し苦笑いを浮かべながら、沙耶の髪をそっと撫でる

「んっ………ぅ」

沙耶はくすぐったそうに身をよじるが、特に抵抗する事はない
そんな沙耶を眺めながら、ヒトシは徐々に眠りへと落ちて行った

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